2019/02/22

何が教育開発に重要なのか Defining What Matters


米国を中心とした教育開発者ネットワーク、POD Network (Professional and Organizational Development Network in Higher Education) は、断続的に、教育学習センターに対する提言を発信している。

その最新ガイドラインでは、チェックリストによって、その特徴を4つの次元「ハブ」「孵化器」「寺院」「ふるい」に分類する。以下では、枠組みをなす原理を抄訳する。

目的と範囲

(1) このガイドラインは、各センターが行う仕事を学内で可視化できるようにする、センターにおける意思決定に使われる情報としての評価を定義する。
(2) 評価はすべてのセンターが関与すべき有益な活動である。
(3) 評価は改善のための長所と改善の余地の両方を強調すべきである。
(4) 評価は重要であるが、センターの教育と業務のミッションは、依然として重要である。

文脈感受性

(5) 効果的な評価は、「文脈に束縛された実践であり、多様性を可能にする」ものである。

指標

(6) センターの評価指標には、我々の領域に共通して持たれている価値と理解も反映する必要がある。
(7) センターを評価する方略には、幅広い種類のエビデンスと方法論を用いることも必要である。
(8) 短期間(たとえば「今年は私は・・・」)と長期間(たとえば「この10年、私は・・・」)という指標が必要とされる。
(9) 学生の学習成果の達成がセンターの仕事についての、一つの可能性のあるインパクトであるが、センターのインパクトを測る唯一の指標ではない。

POD Network (2018), Defining What Matters - Guidelines for Comprehensive Center for Teaching and Learning (CTL) Evaluation
https://podnetwork.org/content/uploads/POD_CTL_Evaluation_Guidelines__2018_.pdf

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