2013/08/22

8/27セミナーご案内:改めて考える高大連携

金沢大学 大学教育開発・支援センター
第16回カリキュラム研究会

日時:2013年8月27日(火)8時30分~10時
場所:金沢大学角間キャンパス・総合教育1号館2階大会議室
題目:改めて考える高大連携
講師:坂詰貴司(芝中学高等学校教諭、大学教育開発・支援センター客員研究員)

趣旨:中教審の答申により高大連携が注目されてから月日が経ちました。その間、様々な議論や提言がされ、実現したこともいくつかあります。また、昨年からの動きで「秋入学」「4学期制」「センター試験の検討」など新しい要素が加わってきました。本発表では、これらのことを踏まえて、今までの検証をしたいと思います。そして原点 に立 ち戻り、様々な視点での提言を、参加者とともに考えていきたいと思います。なおオーストラリア・ビクトリア州の事例を参考にする予定です。

2013/08/08

アクティブ・エデュケーションへの教育デザイン


「主体的で能動的な学び」を求めた、「大学教育の質的転換」中教審答申では
学習の主体が、教師ではなく学生にあることを改めて強調するものだった。

この根拠の1つには、米NTLによる調査成果である半年後学習定着率の
ラーニング・ピラミッド(学習ピラミッド)
http://homepages.gold.ac.uk/polovina/learnpyramid/about.htm が
紹介されることが多い(上図)。私自身も研修・セミナー等で引用したことがある。
しかし、ラーニング・ピラミッドについては、出典があやふやではないかとの指摘があり
批判的に見る必要がある。(山本(2011)によると、もとになったダールの「経験の円錐」が転化したものである)

半世紀にわたって、ラーニング・ピラミッドが信じられてきた背景も無視はできない。
学生の能動的活動( = activity )を伴う学修、すなわちアクティブ・ラーニングが、
学習の定着を高めるだけでなく、質的充実に有効であるということは
社会的構成主義教育観、教育者中心から学習者中心へのパラダイム転換、
生涯教育のために自律的学習者の必要性、多方面から支持されている。

さて、
学生のアクティビティを高めるためにはどうしたらよいのだろうか。

大学教育では、90分×15回の講義計画について
授業設計=授業デザインと教授法・学習法を見直す必要があろう。

学習科学/科学教育/教育方法学の観点(キーワード)
・教育目標の設定、評価の方法と、学習目標→学習成果サイクルのアセスメント
・教育評価の3段階=診断的評価、形成的評価、総括的評価
・授業冒頭の小テストと、議論を巻き起こす「コンセプトテスト」の提示
・反転学習のように事前学習を促す仕掛けと、授業時間内での学生間相互作用の促進
 (自律的な時間外学習と、学生同士の学び合い)
・ミニッツペーパーによる授業後のリフレクション
・観点別評価(認知領域・情意領域・精神運動領域)のルーブリック

教育工学の先駆者、沼野一雄は、反転授業の登場とその対策までを予見し
教授工学の概念と、教授学習プロセスの設計に優れたテキストを遺している。
特に、情報化社会と教師の仕事(1986)を座右に置くことを強く、お薦めする。
社会の情報化がすすむにつれて、また、コンピュータを利用したニューメディアが学校に導入されるようになれば、学校や教師にはどのような役割を期待されるのか。子どもたちのために学校や教師は何をしなければならないのか。この問いは、1人ひとりの教師がその教育観あるいは人間観に基づいて答えるべき問いである。
しかし、その答えは単なる理想や信念の表明であってはならない。少なくとも子どもたちの学習指導に意欲を持ち、そのための努力を惜しまない多くの教師に、現実に期待できるものでなければならないだろう。
CAIをはじめ学校におけるコンピュータの利用に関する議論が華々しいわりには、この問いに対してはまだ十分な議論がなされているとは言えないのが実情である。

主観と経験の表明を乗り越えること。

教育哲学(子どもたちのために大学や教師は何をしなければならないのか)の
自覚と責任の上に、
学生の能動性を高める教授設計、教育デザインによる
アクティブ ・エデュケーションの創成を、私たちは目指しているのである。

参考

  1. 山本富美子, 明快で論理的な談話に見られる具体化・抽象化操作 ―Edgar DALEの「経験の円錐」の論理的認知プロセスをめぐって― アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル, 3, 67-77 (2011)
    http://academicjapanese.jp/dl/ajj/AJJ3_67-77.pdf
  2. デールの「学習のピラミッド」は「経験のピラミッド」が元。
    http://blog.livedoor.jp/garjyusaiga/archives/52215131.html 2011.9.25
  3. 土田耕治, ラーニングピラミッドの誤謬
    http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03280_03 週刊医学界新聞 vol.3280, 2018.7.9

8/27セミナーご案内:改めて考える高大連携

金沢大学 大学教育開発・支援センター
第16回カリキュラム研究会

日時:2013年8月27日(火)8時30分~10時
場所:金沢大学角間キャンパス 総合教育1号館2階大会議室
講師:坂詰貴司(芝中学高等学校教諭、金沢大学大学教育開発・支援センター客員研究員) 

趣旨:中教審の答申により高大連携が注目されてから月日が経ちました。その間、様々な議論や提言がされ、実現したこともいくつかあります。また、昨年からの動きで「秋入学」「4学期制」「センター試験の検討」など新しい要素が加わってきました。本発表では、これらのことを踏まえて、今までの検証をしたいと思います。そして原点に立ち戻り、様々な視点での提言を、参加者とともに考えていきたいと思います。なおオーストラリア・ビクトリア州の事例を参考にする予定です。

2013/07/30

8/5セミナーご案内:高校における生徒の学習意欲向上の取組―共同研究「学習意欲を高める授業科目が教育成果全般に及ぼす影響とその評価」の成果として―

金沢大学 大学教育開発・支援センター
第15回FD研究会・第21回学生・学習支援研究会 合同開催

日時:2013年8月5日(月)16時30分~18時00分
場所:金沢大学角間キャンパス 総合教育1号館2階大会議室
報告者:松田淑子(福井大学教育地域科学部・教授)

趣旨:昨年8月28日、文部科学大臣より中央教育審議会に対し、「大学入学者選抜の改善をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について」が諮問され、これを受けて高大接続特別部会が設置され、審議が行われている。同日の「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」において、大学それ自体の教育の質的転換のためには、高校教育との接続・連携がこれまで以上に求められるとの認識が示されたからである。  当センターでは、前年度まで5年間、科研費による助成を得ての研究、「学習意欲を高める授業科目が教育成果全般に及ぼす影響とその評価」(研究代表者:青野透)を行ってきた。その中で、高校教育における学習意欲を高める取組に優れたものがあることを学ぶことができた。今回の研究会では、研究分担者として「探究基礎」科目による京都市立堀川高等学校への訪問調査などをしていただいた松田淑子福井大学教授に、高校における先進的取り組みをご紹介いただく。なお、松田教授は既に、「『総合的な学習の時間』と高大接続」『週刊教育資料』1342号(2012年6月)などにおいて関連報告をご発表済みである。  生徒・学生主体の学びとそれに対する切れ目のない学習支援こそが学習意欲の持続につながると思われる。報告と質疑応答により、高校教育および大学教育にとっての望ましい高大接続について考察を深めたい。

2013/07/19

7/30セミナーご案内:語学に特化した「学生による授業評価アンケート」の集計結果

金沢大学 大学教育開発・支援センター、外国語教育研究センター 共催
第14回FD研究会

日時 : 7月30日(火)14:45~16:15
場所 : 金沢大学角間キャンパス・総合教育1号館(2F)会議室
タイトル: 語学に特化した「学生による授業評価アンケート」の集計結果
報告者: 小林 恵美子(外国語教育研究センター) 杉村 安幾子(外国語教育研究センター) 

要旨:
外国語教育研究センターでは、本学の教育の質の向上を目指すFD活動の一環として、語学に特化した「学生による授業評価アンケート」を平成24年後期に実施しました。本研究会では、英語科目と初習言語科目に分けて集計結果を報告します。その結果に基づき、学生の授業の受け止め方(意識)を把握し、今後の授業改善点、さらには改善を支援するために共通教育機構および大学が整備しなくてはならない教育環境や制度について議論したいと思います。